コラム・そもそも「肥満」と「痩せ」とは?

「肥満」―聞きたくない言葉だと言う方も多いと思われるこの言葉。
そして近年増えつつある「痩せ」

そもそも「肥満」と「痩せ」の判定についてですが、これは「BMI」(ボディ・マス・インデックス)で成人の場合判断されることが多いです。

BMIの算出方法は
〔体重(kg)÷身長(m)2] で算出します。

例・身長160cm・体重53kgの人の場合は
〔53÷1.62〕となり「20.703125」となりますが、小数点第2位を四捨五入し「20.7」とします。

次に判定基準ですが、BMIは「22」が理想の数値です。そして、
「18.5>BMI」になると「痩せ」と判定されます。
「25≦BMI」になると「肥満」と判定されます。


BMIが20.7の場合は正常範囲となります。が、
「体脂肪率」の割合によってこれは例外が発生します。

例えばBMI26.5といえば基準から考えると「肥満」です、しかし筋肉質の体で体脂肪率15%を切っている方の場合は問題が無いのです。これは、脂肪より筋肉のほうが密度が高く、体重が重くなるからです。もちろん、これは逆の場合もあります。

「体脂肪率」の肥満判定基準は
男性の場合「20〜25%」が要注意、「25%をこえると」肥満です。
女性の場合
「25〜30%」が要注意、「30%をこえると」肥満です。

なお体脂肪の測定には色々な方法がありますが、最もポピュラーな方法は「インピーダンス法」といわれる方法です。これは市販の体脂肪率測定器にも取り入れられている方法で、「生体に微弱な電流を通し、その電気抵抗(インピーダンス)から脂肪量を測定する」ものです。簡便な方法ですが、「体内の水分の影響を受ける」ことがあり、状況によってはかなりの誤差が出てしまいます。なので、朝と夜の二回計ってみて、その平均を自分の体脂肪率にしてみるとよいでしょう。また病院などに設置されているものならば誤差は小さいはずです。
なお、最も正確な体脂肪量を測ることのできる方法は「水中体重秤量法」なのですが(アルキメデスの原理を利用して身体密度を測定する)、これは大規模な設備が必要なので普通は使用できません。

次に肥満と痩せになった場合のリスクについてお話します。

肥満の場合のリスクは
「糖尿病」(放っておくと様々な身体機能が低下、異常をきたします。)
「高脂血症」(血がどろどろになり、血管が詰まったり「動脈硬化」などの危険因子になります。)
「高血圧」(血の流れる速度が速くなり、心臓と血管に負担がかかります。)
「脂肪肝」(肝臓に脂肪が貯まり、肝臓機能が低下します。)

などの「生活習慣病」の危険因子となります。

痩せの場合のリスクは
「骨密度の低下」(骨がスカスカになる、骨粗鬆症)
「摂食障害」(拒食症・食べることを拒む、過食症・必要以上に食べて吐くなどの異常行動のこと)
女性の場合、「無月経」

などの命に関わる問題になることもあります。
特に、ダイエット志向の女性はこれらを併発する危険が高く、しかも本来はダイエットをする必要の無い体系の人が無理なダイエットをしてこれらの症状を発生する、というケースが増えてきています。

「肥満」、「痩せ」ともに放っておけば重大な疾患を発生する原因となることがあります。
しかし、早めの行動で「無理せず」適正体重に戻せば、何の問題もないのです。もちろん、適正体重を維持するように気を付ける事も重要です。こういったことは本人の心がけ次第なのですから。

05.01.26追加分
・こんな記事を発見しました、以下引用です。


 肥満の母親の子供は肥満になる確率が15倍=米調査 (ロイター・2005年1月26日)

[ワシントン 25日 ロイター] 
米ペンシルベニア大学とフィラデルフィア小児病院の研究チームは、肥満の母親の子供が6歳までに肥満になる確率が、やせた母親の子供の15倍に達するとのリポートを発表した。

 研究では、肥満は3歳ごろから始まっており、肥満の親の子供については、医師が遅くとも4歳までには注意を払う必要があることが示されたという。

 リポートは、米国の栄養関連誌に掲載された。


肥満は遺伝すると言われていますが、具体的な確立が提示されたのは珍しいです。
特に今回は「肥満が三歳頃から始まる」と明記されており、子どもの肥満防止に十分役に立つ情報と言えるでしょう。

子どもは親とその周囲の人を見て育ちます。
我々大人は無垢な子どもたちに正しい食生活を教え、将来のリスクを減らしてあげる必要があるでしょう。

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