日本とアメリカのBSE牛発見方法の相違について(私見)―05.07.22記述

ここに書かれているのはあくまでも新聞記事などについての「管理人の私見」です。鵜呑みにしないでください。

このような記事を発見しました。以下引用です。

<BSE牛>日本で発見の20頭中の9頭、米なら検査対象外 (毎日新聞「7月15日」より引用・一部改訂)


 牛海綿状脳症(以下BSE)について、米国の検査制度を日本で適用した場合、過去にこれまで20頭見つかったBSE牛のうち、少なくとも9頭は見落とされていた可能性が高いとの分析結果を14日、農林水産省が食品安全委員会のプリオン専門調査会に提出しました。残る11頭のうち何頭が見落とされたかについてはデータ不足で推定できなかったとのことです。委員会は同省に、さらに詳しい分析と推定を続けるように指示しています。

 調査会は現在月齢20カ月以下の牛の肉を、米国とカナダから輸入した場合の安全性について検討を進めています。

 米国側のBSEに対する考えは
「BSEの牛はすべて、症状が出た牛や死亡牛などから見つかる」
と仮定されており、BSE検査の対象をこうした牛に絞っています。しかし、日本の20頭のうち9頭は見かけ上はまったく健康で、米国なら検査対象外であり、今回の結果に繋がっています。

 残る11頭については、脱臼で立てないなど異常のある牛や農場で死んだ牛であり、米国でも検査を受けた可能性が高いです。しかし農水省は、米国の検査対象の選定根拠を細かく把握していないため
「米国基準なら11頭のうち何頭が見つかったかは推定できない」
と説明しています。

 これに対し東北大教授の北本哲之委員は
「米国でのBSEの広がりを正確に知ることが安全評価に重要だ」
と主張しており、分析継続を求めました。

 また、米国で2頭目のBSE牛が一度は陰性と判定されたことについて、東京医大教授の金子清俊委員は
「英国で検査し直したら陽性になった。米国の免疫組織学検査が信頼できないということではないか」
と指摘しています。



なお、記事原文はこちらから・・・。

日本のBSE感染牛の発見率・能力は世界的に見てもトップクラスです。これにより、日本の牛肉は少しずつですが信頼を取り戻しつつあります。
一方、アメリカのBSE感染牛発見能力はお世辞にも高いとは言えず、これにより世界中の牛肉輸入国から白い目で見られている状況です。
アメリカ側はそれでも安全に揺るぎは無いように言ってくるでしょうが、聞く耳を持つ価値もありません。アメリカの牛肉に手を出すのは早急すぎると思われます。
たとえアメリカ側が、すべての牛肉の検査には金がかかり過ぎるため拒否しようとしても、徹底的に要求するべきでしょう。食品に求められるのは何よりも安全と安心、そして安定なのですから。

さて、今回の報告はアメリカのBSE感染牛発見能力が低いことを裏付けるものであり、アメリカ産の牛肉輸入再開をこれまで以上に遅らせる要因となるでしょう。
しかし、これは牛肉に限ったことではなく、アメリカ産の食品に関してはなんだかんだで問題があります
遺伝子組み換え食品(大豆・とうもろこしなど)や野菜などの収穫後に使用する農薬(ポストハーベスト)など、BSE以外にも際限なく問題があります。
アメリカ側にこれらの問題の解決を要求することはもちろん重要ですが、このことをきっかけに日本の食料自給率を見直すきっかけになればと私は思っています。
そもそも、日本は食物の自給自足が「米」以外できないため食料を大量に輸入しています。そのため、海外で食糧問題が発生するたびに日本にも当然火の粉が降りかかってくるわけです。人口密度の高い島国であるが故の問題、なのでしょうか?

やはり、国家というものはある程度の自給自足はできないといけないのかも知れません。BSE問題に端を発し、食糧自給能力の見直しが図られればいいのですが・・・。


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