日航機あわや追突について(私見)―05.03.11記述

ここに書かれているのはあくまでも「管理人の私見」です。鵜呑みにしないでください。

このような記事を発見しました。以下引用です。


無断離陸開始の日航機あわや追突…雪の新千歳 (読売新聞「3月1日」より引用)


 北海道・新千歳空港で今年1月、日本航空の旅客機が管制官の許可なく離陸を始め、着陸して滑走中の別の旅客機にあわや追突というトラブルを起こしていたことが、28日わかった。
 当時は夜間で降雪という悪条件で、同空港の管制業務を担当している自衛隊の管制官が異常に気付いて停止を指示し、日航機は離陸を中断して、緊急停止していた。

 停止の指示がわずかでも遅れていれば、双方で乗客300人以上を乗せた旅客機同士による滑走路上の事故につながりかねない事態だったが、日航は国土交通省への報告を怠っていた。

 日航などによると、トラブルがあったのは1月22日午後9時16分ごろ。羽田行きの日航1036便(ボーイング777型機、乗客201人)は、管制官から、滑走路に進入して待機するよう指示されたが、同便は進入後にそのままエンジン出力を上げて離陸のための滑走を開始した。

 新千歳空港は当時、2本ある全長3000メートルの滑走路のうち1本が除雪作業中で、離着陸を同じ滑走路で行うラッシュ状態。日航機が滑走を始めた時は、約2分前に着陸した全日空1717便(エアバス320型機、乗客115人)が、約2000メートル先にいた。

 降雪で視界が悪かったため、レーダーで監視していた管制官が、日航機が無許可で離陸を始めたことに気づき、滑走開始から約10秒後に緊急停止を指示。同機はあわてて急ブレーキをかけ、滑走路を約3分の1進んだ地点、全日空機の1000メートル後方で停止した。

 滑走路は所々が雪で滑りやすい状態で、指示が遅れていれば、日航機はさらに高速に達し、減速中だった全日空機を避けられずに追突していた恐れもあった。日航機は約10分後に離陸をやり直した。

 こうしたトラブルは、航空法で事故に準ずる「重大インシデント」に該当する恐れがあり、航空会社側には国交相に報告が義務づけられている。しかし、日航側は、同空港の管制を担当する自衛隊にはミスを認め謝罪したが、国交省には一切、報告していなかった。

 日航は、無許可離陸について、「離陸準備作業に気を取られ、うっかりしていた」と認めているが、「機長は、全日空機は滑走路から離脱したと判断し、危険という認識はなかった」と説明している。

 国交省は、「管制官の判断で事故が避けられ、『重大インシデント』とまでは言えない」としているが、航空法の管制指示違反で、日航側に厳重注意した。


「日航の組織に問題」無断離陸で国交相が指摘 (読売新聞「3月11日」より引用)


 北側国土交通相は11日、閣議後会見で、日本航空機が管制官の許可なく離陸を開始した問題について、「日航の組織に問題がある。もっと風通しの良い組織にしないといけない」と指摘。「安全確保に向けての一層の取り組みを、私からも厳しく指導した」と話した。
 日航はトラブル発覚後も、新町敏行社長が、「安全体制は万全だった」と主張しているが、岩村敬・次官も10日の定例会見で、「万全であればあのようなことは起こらない。万全とは、そういうことではない」と、同社の姿勢を厳しく批判している。


「車は急に止まれない」、よく聞く言葉です。
もちろん、飛行機も急には止まれません。そのため常にパイロットと管制官は集中力を保ち、周囲を警戒しながら職務を遂行する必要があります。特に日本の空港は滑走路が少なく、一度に飛べる機数が制限されています。そして、その制限ぎりぎりで飛行機は離着陸を繰りかえさなければなりません。
当時の千歳空港の視界は最悪、計器が頼りの状況でした。にも関わらず日航機のパイロットは管制官の指示を待たずに独断で離陸滑走を開始、危うく大惨事になるところでした。
しかも、国土交通相への報告はせず、管制業務を行っている自衛隊にのみ報告と謝罪をするという怠慢を日本航空は行っています。
これは非常に危険な兆候です。日本の場合は特にボーイング747−400D(いわゆるジャンボジェット)やボーイング777−200、−300及びエアバスA340などのワイドボディ機、いわゆる大型旅客機が他国に比べ頻繁に飛んでいます。これは航空需要が多い割りに空港設備が貧弱なため、できる限り一度に大量の旅客をさばかなければならないためです。事実、航空網の発達している欧米諸国では、国内線でジャンボジェットが飛ぶことは稀です(主に主力となっている機材はボーイング727や737、エアバスA320などのナローボディの200人未満の乗客を運ぶ機体。)それゆえに、事故が起こったときの被害は非常に大きなものになります。
航空機事故は滅多には起きないものです。これは常に、航空機のパイロットと管制官、機材の設計や整備を行っている方々、空港の整備を行っている方々など本当に大勢の方が絶え間ない努力をしているおかげです。
しかし、一つのミスが重大な損害を与える結果になるのは言うまでもない事です。
日航側はこの事実を厳粛に受け止め、再発防止に努めて欲しいものです・・・。


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