アメリカ、小型核兵器開発について(私見)―05.02.10記述

ここに書かれているのはあくまでも「管理人の私見」です。鵜呑みにしないでください。

このような記事を見つけました、以下は記事からの引用です。

新型核兵器の研究予算請求 米政権「使える核」模索 (共同通信「2005年2月8日」より引用)


 【ワシントン7日共同】米政府は7日、地下深くへの攻撃を想定した特殊貫通弾(バンカーバスター)用の新型核兵器「強力地中貫通型核」や、現在ある核兵器の破壊力強化、軽量化を図るための研究予算を盛り込んだ2006会計年度(05年10月−06年9月)の核兵器関連予算案を議会に送付した。

 核弾頭の開発・管理を行うエネルギー省の核関連予算案は総額66億3000万ドル(約6950億円)で前年度実績より0・7%増。議会の反対で昨年、研究が中止に追い込まれた同貫通型核については、同省が400万ドルの研究予算をあらためて請求、「使える核」を追求するブッシュ政権の姿勢が鮮明となった。


これは危険な兆候です。今更「核兵器」の使用に踏み切ろうとするのは時代の動きに逆行しているとしか思えません。
そもそも「バンカーバスター」は現時点で十分な有効性と破壊力が実証されています。また、通常火薬でも世界最大の破壊力を持った爆弾(街一つが消し飛ぶぐらい)を「アメリカ自身」が開発に成功しています。

もちろん、この兵器を開発する姿勢を見せることでアメリカが言うところの「悪の枢軸国家」を牽制する効果を狙っているという可能性も否定できませんが・・・。また、余ったプルトニウムをどうしても減らしたいから、ということも考えられます。
しかし、これが「MAD(相互確証破壊)」のような事態になったら目も当てられません。
「MAD」とは冷戦時代のキーワードで、とてつもなく要約すれば「相手国よりも多くの核兵器を所持していれば、びびって相手は核兵器による先制攻撃はできないだろう。ざまあみろ!!」というようなものです。(ちょっと要約しすぎでしょうか?)これのせいで核の軍拡競争が過熱し、アメリカと旧ソ連(現ロシア)を筆頭にその他諸々の各国は、地球を何百回も滅ぼすことができるぐらいの量の核兵器を保持するという阿呆な事になってしまったわけです。これは水爆の開発競争においても同じ事であったことは言うまでもありません。

つまり、小型核兵器の開発が「MAD」の再来にならないかどうかが私は心配なのです。

・・・そういえば「沈黙の艦隊」にこのようなセリフがありました・・・。
「核兵器の最も有効な使い道は、威嚇においてのみです。」
「核兵器の存在、それ自体が狂っているのです。」


私もこの言葉に同意します・・・。核兵器は使われるべきものでは、いえ・・・存在させるべきものでは無い筈なのですから。


関連性のある記事を発見したので追加します。(2005年2月17日)

核テロは「時間の問題」 CIA長官が証言 (共同通信「2005年2月17日」より引用)


 【ワシントン16日共同】ゴス米中央情報局(CIA)長官は16日、上院情報特別委員会で「(国際テロ組織)アルカイダなどが化学、生物、放射能、核兵器を使おうとするのは時間の問題かもしれない」と言明。安全管理上の問題点が指摘されるロシアに残された核兵器などを使った大規模テロが起こりかねないとの認識を示した。

 またイラクで続く反米武装闘争がテロリストに「大義」を与えており、現在イラクで戦っているテロリストが将来、世界各地に散らばり「都市型テロ」を引き起こす可能性を指摘。イラクが新たなテロリストを生む温床になっているとの見方も明らかにした。

 ブッシュ政権はアルカイダと旧フセイン政権の「関係」を理由にイラク戦争に踏み切った経緯があるが、証言は「戦争で逆に国際テロが増殖した」との批判を裏付ける内容だ。

 また米情報機関トップが核テロ攻撃の可能性に言及したことは、ロシアに残る大量破壊兵器の防護強化の取り組みが進展していない極めて深刻な状況を反映している。


上記の内容はこれまでも国際社会で不安視されていた問題で、アメリカがこのような内容の証言を発表するのは異例な事態だと私は思っています。
記事の内容にもあるように、『「戦争で逆に国際テロが増殖した」との批判を裏付ける内容』の証言ととれるものです。
実際に、ロシアの核兵器の管理はずさんらしく、広大な国土に多数の軍事施設が分散しているためその全てに優秀な人員を配置できない事と、資金不足がその理由だと思われます。
また、核兵器でなくてもBC兵器(生物・化学兵器)の使用も十分に考えられる問題です。実際にこれは、すでに一度起こっている問題ですし・・・(日本のあの事件のことです・・・)。

テロの防止、それには国際社会の協調と飢餓や貧困の根絶ぐらいしか有効な方法はありません。絶望的な社会から希望を持てる社会へ、それがテロリストを根絶する最良の方法だと私は信じています。

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